美術品の売り時を間違えるとどうなる?|【福岡】の美術品鑑定士が教える後悔しない売り方

◆結論から申し上げると、欲を出し過ぎず信頼できる美術商のアドバイスを参考にすることが大切です。

◆後悔しない売り方とは

東京銀座で10年、美術品鑑定士として従事し、現在は福岡県内で美術商を営んでおります。
丸奈アートの奈良岡です。

本記事は前回の記事の続きとなります。
前回は、美術品や骨董品は「売ろうと思ったタイミング」が最も後悔しにくい売り時である、というお話をいたしました。

ただし、この結論には補足があります。

◆あるお客様のケース

銀座の画商時代、このようなお客様がいらっしゃいました。
長年集めてきたコレクションをご売却したいとのことで、出張査定のご依頼をいただきました。
内容については控えますが、当時の市場相場に基づいた評価額をご提示いたしました。

しかし、お客様にはご納得いただけませんでした。
コレクションに対する思い入れが強く、現実の相場とかけ離れた希望金額をお持ちだったためです。

このようなケースは決して珍しいことではありません。
そのため、この時は無理に話を進めることなくそのまま終了となりました。

それから2年が過ぎた頃でしょうか。
再びそのお客様からご連絡をいただきました。
内容は同じく出張査定のご依頼です。

確認したところ、やはり以前と同じお客様でしたが、私が2年前に出張査定に伺ったことを認識されていないご様子でした。

つまりそのお客様は、複数の美術商に査定を依頼しながら、ご自身の希望金額に合う業者を探し続けていたのです。
しかし当然ながら、相場から大きく乖離した価格を提示できる業者は存在しません。

こうなってしまうと、売却の機会そのものを失ってしまいます。
本来であれば、そのお客様は売却を考えたタイミング自体は間違っていませんでした。
しかし、価格へのこだわりが強すぎたことで、結果的に売り時を逃してしまったのです。

さらに、美術品は市場の流行や需要によって評価が変動します。
時間の経過とともに、当初より評価額が下がってしまうこともあるのです。

◆ご納得と引き際を見極める

では、このお客様はどうすればよかったのでしょうか。
私が考える適切な進め方は以下の通りです。

① 信頼できる美術商を2〜3社に絞って事前に調べる
② 実際に査定を依頼し、評価額を比較する
③ 納得できれば御売却、納得できなければ無理に売らない
④ 売却しない場合は作品を楽しみ、将来的にご家族へ引き継ぐ

重要なのは、「納得できる判断をすること」と「引き際を見極めること」です。
あのお客様が、納得のいく形で御品物との別れができるよう願っております。

美術品の売り時で迷われている方は、まずは現在の価値を知ることから始めてみてください。

丸奈アートでは、福岡を拠点に九州全域で買取対応しております。
お客様のお気持ちに寄り添いながら、丁寧に査定・ご説明いたします。

「美術品との最高の出会いと別れを」
そのお手伝いをさせていただければ幸いです。

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