【売却トラブル】美術品を預けたのに返却されない時は?|福岡の鑑定士が対応方法を解説
東京銀座で10年、美術品鑑定士として従事し、現在は福岡県内で美術商を営んでおります。
丸奈アートの奈良岡です。
結論から申し上げると、美術品の売却トラブルに遭った場合は、一人で抱え込まず専門機関(消費者ホットライン:188)に相談することが大切です。
■美術品の売却トラブルで実際にあった相談
銀座の画商に勤めていた頃、このようなご相談を受けたことがあります。
あるお客様がとある業者に絵画の売却相談をされた際、「査定のために預かりが必要」と言われ、預かり証を受け取ったうえで作品を預けたそうです。
その後、査定額の提示を受けたものの、希望よりも低い金額だったため返却を希望されました。
しかし、
「今売らなければ後悔する」
「これ以上高く買うところはない」
といった言葉で説得され、返却に応じてもらえない状況になってしまったとのことでした。

■売却していなければ所有権はお客様にあります
このようなケースでまず知っておいていただきたいのは、
売却が成立していない限り、その美術品の所有権はお客様にあるという点です。
つまり、
- 売るかどうかはお客様ご自身の判断
- 業者側に決定権はない
ということになります。
そのため、納得できない場合は遠慮せず返却を求めることが大切です。
■一人での対応が難しい場合は専門機関へ
ただ、実際には強く言えない方や不安を感じる方もいらっしゃいます。
今回ご相談いただいたお客様も、どちらかというと押しに弱く、お一人での解決が難しい状況でした。
そのため私は、無理をせず専門機関に相談することをお勧めしました。
■美術品の売却トラブルを防ぐために
こうしたご相談は多くはありませんが、これまでの経験上、ごく一部ではトラブルになるケースも存在します。
もちろん、多くの美術商・骨董商は誠実に商売をされています。
だからこそ、万が一に備えて知識を持っておくことが大切です。
■納得できない場合は無理に売却しなくて大丈夫です
美術品の売却は、お客様にとって大きな決断です。
少しでも不安や疑問がある場合は、無理に売却する必要はありません。
今回のように
- 返却に応じてもらえない
- 強く売却を勧められる
といった場合は、
毅然とした態度で返却を求め、それでも難しい場合は専門機関へ相談してください。
■私自身の対応について
ちなみに、私が銀座で勤めていた際には返却をご希望されたお客様には速やかにお品物をお返ししておりました。
丸奈アートでも同様です。
それがお客様との信頼関係において当然の対応だと考えているからです。
■美術品の売却は「納得できる別れ」が大切です
美術品の売却は、例えるなら一つの節目のようなものです。
納得して手放すことができれば、気持ちよく次のステップへ進むことができます。
逆に不安や後悔が残る形での売却は、心に引っかかりが残ってしまいます。
■福岡で美術品の査定・売却にお悩みの方へ
丸奈アートでは、福岡を拠点に九州全域で美術品・骨董品の査定・買取を行っております。
無理に売却をおすすめすることはありません。
まずは現在の価値を知ることからでも大丈夫です。
美術品の売却でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
「美術品との最高の出会いと別れを」
そのお手伝いができれば幸いです。
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