【専門性を選ぶ?お手軽さを選ぶ?】遺品整理で美術品・骨董品を処分する前に知っておきたいこと|福岡・九州の鑑定士が解説
結論から申し上げると、遺品整理の際に美術品や骨董品が含まれている場合は、「どこへ、どの順番で相談するか」によって、最終的な結果が大きく変わることがあります。
東京・銀座で10年間、美術品鑑定士として従事し、現在は福岡を拠点に美術品・骨董品の査定・買取を行っております、丸奈アートの奈良岡です。
今回は、遺品整理や家じまいの現場で実際によく起きている「依頼の順番」について、現場経験を踏まえてお話ししたいと思います。
■ 遺品整理の現場での流れ
近年では、遺品整理や家じまいの際に、
・片付け
・不用品処分
・搬出作業
・買取相談
これらを一括で依頼される方が増えています。
ご家族だけで整理するのが難しいケースも多く、専門業者へ依頼すること自体は非常に自然な流れだと思います。
実際、遺品整理業者の方々は、体力的にも精神的にも大変な現場を支えておられる重要なお仕事です。
その上で、ひとつ知っておいていただきたいことがあります。
それは、
「遺品整理」と「美術品査定」は、実は専門分野が異なる
という点です。
■ 美術品や骨董品は多くの場合、「専門査定」が必要
掛軸、絵画、茶道具、陶器、古美術などは、一見すると古いだけに見えるお品物の中に、思わぬ価値が含まれている場合があります。
しかし、美術品の価値というものは、
・作者
・時代
・保存状態
・箱書き
・市場流通状況
・真贋
など、さまざまな要素を総合的に見て判断する必要があります。
そのため、一般的な整理作業とは少し異なる専門知識が必要になることも少なくありません。
■ 「依頼の流れ」でお手元に残る金額が変わることも
これは業界批判ではなく、あくまで構造上のお話なのですが、
遺品整理の現場や専門性のない業者への依頼の中で美術品や骨董品が出てきた場合、専門の査定業者へ相談が回るケースがあります。
つまり、
お客様
↓
整理業者(他、専門性のない業者など)
↓
専門査定業者
という流れになる場合があるのです。
もちろん、提携自体は悪いことではありません。
専門業者と提携をすることでお客様に適正な提案をするための企業努力と言えるからです。
ただ、間に複数の業者が入ることで、結果として査定や買取の条件に差が出るケースもあります。
これは美術品に限らず、専門分野全般で起こり得ることだと思います。
■おすすめしたいご相談の流れ
私個人としては、
「美術品や骨董品がありそうだ」
と思われた段階で、まず専門の鑑定士へ相談することをおすすめしています。
その後、
・売却するもの
・残すもの
・整理するもの
を分けていく。
そして、必要に応じて遺品整理業者へ依頼する。
この流れの方が、結果として納得感のある整理になりやすいと感じています。
■ 「もっと早く見てほしかった」という声も
美術品の査定・買取りの現場では、
「整理後に価値が分かった」
「処分した後で聞いてしまった」
「先に相談すれば良かった」
というお話を伺うことがあります。
もちろん、すべてのお品物に価値があるわけではありません。
しかし、美術品や骨董品は、専門家が見て初めて分かる価値が存在する世界でもあります。
だからこそ、判断に迷われた際には、一度確認しておくことが大切だと思います。
■ 福岡・九州で美術品・骨董品の査定をご検討の方へ
丸奈アートでは、美術品・骨董品の査定だけでなく、
・遺品整理前の確認
・価値があるか分からないお品物のご相談
・出張査定のご相談
にも対応しております。
また、福岡県・佐賀県・長崎県を中心に、信頼できる遺品整理業者様との繋がりもございますので、必要に応じてご紹介も可能です。
「これを処分していいのか分からない」
そう感じられた際は、整理される前にぜひ一度ご相談ください。
「美術品との最高の出会いと別れを」
そのお手伝いができれば幸いです。


