【失敗しない】遺品整理で出てきた美術品はどこに相談すべき?|福岡・九州の鑑定士が選び方を解説
結論から申し上げると、遺品整理で出てきた美術品や骨董品は、価格だけでなく「専門性・相談のしやすさ・得意分野」で相談先を選ぶことが最も重要です。
納得のいくご売却にするためには、最初の相談先選びがその後を大きく左右します。
東京銀座で10年間、美術品鑑定士として従事し、現在は福岡県内で美術商を営んでおります。
丸奈アートの奈良岡です。
本日は、お客様から実際によくご相談いただく、
「遺品整理で出てきた美術品は、どこに相談したら良いのでしょうか?」
という疑問について、鑑定士の視点から分かりやすくお話しします。
どこに売ればいいのか分からない、という悩み
お客様からよくいただくお声のひとつに、
「どこに売ったらいいのか分からなくて……」
というものがあります。美術品や骨董品には、
- 掛軸
- 額絵
- 茶道具
- 陶器・磁器
- 刀剣
など、さまざまな種類があります。
知識がない状態で業者を探そうとすると検索結果にも多くの業者が並び、かえって混乱してしまうことがあります。
例えば、棟方志功の版画をお持ちだとして探してみても、
- 地元と関係のない業者が表示される
- ホームページだけでは強みが分からない
- どこが専門店なのか判断しにくい
ということが実際によくあります。
相談先選びで失敗しない3つのポイント
① 最初の電話やLINEで話しやすいと感じるか
これは非常に重要です。
最初の問い合わせで、
- 話し方が丁寧か
- 質問にきちんと答えてくれるか
- 急かすような雰囲気がないか
を感じてみてください。
最初の違和感は、その後の違和感につながることが少なくありません。
無理にそのまま話を進める必要はありません。
② 業者の経験や背景を調べる
美術品は専門知識によって評価額が大きく変わることがあります。
そのため、
- 鑑定経験
- 修業歴
- 地域での実績
- 専門分野
を確認することが大切です。
例えば、
銀座での鑑定経験
地域密着での実績
遺品整理の対応経験
などは大きな判断材料になります。
③ その業者の得意分野を確認する
ホームページを見ると、その業者がどの分野に強いか、ある程度分かります。
例えば、
- 掛軸の記事が多い
- 茶道具の掲載が多い
- 刀剣の査定記事が充実している
などです。
また、トップページ(ホームページで最初に表示される最上部の部分)を確認すると、美人画や日本画が強い業者はそれらの作家のイメージを載せていたり、御道具が強い業者は茶道具のイメージなどを載せているかと思います。
ご自身のお品物に近い記事、画像が多い業者は、ご相談がスムーズな傾向があります。
丸奈アートの強みについて
丸奈アートは、そういう意味では得意分野が分かりにくい美術商かもしれません。
ですが、それは専門性がないという意味ではありません。
私が銀座で修業を積んだ画廊は、親子三代、100年の歴史を持つ素晴らしい画商でした。
日本画、とりわけ美人画・書画・浮世絵に強みを持ちながら、時代の流れに合わせて、茶道具・武具・陶磁器・現代アートまで、幅広いお品物を扱ってきた場所です。
私はその中で、絵画の査定から仕事を始めました。
最初は一枚の絵を前に、作者名や時代背景、保存状態を必死に読み解くことからのスタートでした。
そこから少しずつ経験を積み、茶道具、掛軸、刀剣、陶器、古式銃、骨董品全般へと扱う範囲が広がっていきました。
気がつけばひとつの分野だけに偏らず、幅広い美術品に対応できる鑑定士として歩んでいました。
そのため、今の私は「この分野だけが得意です」と一言で言い切ることが難しいのです。
ですが、それは決して強みが薄いということではなく、
お客様の大切なお品物に、幅広く誠実に向き合える経験がある
ということだと考えております。
もちろん、その中でも私自身が特に心惹かれるのは、絵画、茶道具、そして刀剣です。
作品の背景にある時代の空気や、持ち主の想いが色濃く残るお品物に触れるたび、この仕事の奥深さを改めて感じます。
丸奈アートは、まだ始まったばかりの小さな美術商です。
銀座で受け継がれてきた100年の歴史に比べれば、まだその 1/100にも満たない存在かもしれません。
それでも私は、銀座で学んだ鑑定の目と、お客様に寄り添う姿勢を大切にしながら、
九州・福岡の地で、一つひとつのご縁を丁寧につないでいきたい
と考えております。
美術品との出会いにも、別れにも、それぞれに物語があります。
その物語に誠実に向き合える美術商でありたい。
それが、丸奈アートの想いです。
まとめ|迷ったらまず専門店へ相談してください
遺品整理で出てきた美術品は、相談先によって結果が大きく変わることがあります。
大切なのは、
- 専門性
- 話しやすさ
- 実績
- 得意分野
を見て選ぶことです。
まずは現在の価値を知ることから、お気軽にご相談ください。
♦美術品・骨董品の査定や売却をご検討の方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
・【失敗しないために】美術品鑑定の良い業者の見分け方|福岡で依頼前に確認すべき3つのポイント

