【箱がなくても大丈夫?】掛軸に箱書きがない場合の価値|査定額への影響を福岡の鑑定士が解説
結論から申し上げると、元々評価額のつく掛軸は、箱書きがなくても価値はつきます。
ただし、買取価格が大きく下がる可能性があります。
東京銀座で10年、美術品鑑定士として従事し現在は福岡県内で美術商を営んでおります。
丸奈アートの奈良岡です。
今回は、日本の掛軸作品についてお話しします。

■掛軸は箱と本体で一つの作品
日本の掛軸は、基本的に箱と軸本体がセットで一つの作品と見なされます。
特に、作者自身がタイトルや署名を墨で記した箱、いわゆる「共箱(箱書き)」がある場合は、作品の体裁が整っている状態と言えます。
また、鑑定証が付いていない作品にとっては、この箱書きが真贋判断の重要な証明材料になることも少なくありません。
そのため、箱の有無は作品本体に匹敵するほど重要です。
■箱書きがないと買取価格はどれくらい変わる?
実際に、銀座の画商時代に、お箱がないために買取評価額を大幅に下げざるを得なかったケースがありました。
その作品は、川合玉堂の風景画でした。
作品の状態も良く、絵柄も非常に上質なものでしたが先代の方が箱を紛失されたのか、あるいは処分されてしまったのか共箱が見当たりませんでした。
代わりに、サイズの異なる無地の桐箱に入れてお持ち込みいただきました。
作品自体は素晴らしいものでしたが、東京美術倶楽部が発行する真作証明(鑑定証)もなく、真贋判断の補強材料が少なかったため、
体裁の整った状態と比較して約4割ほど低い買取評価額とせざるを得ませんでした。
■箱がないだけで価値は大きく変わる
このように、掛軸は箱がないだけで買取価格が大きく変わることがあります。
特に、先代から詳細を聞かされないまま相続された場合、
- 箱の重要性を知らない
- 邪魔だと思って処分してしまう
というケースも少なくありません。
しかし、これは非常に勿体ない事です。
■掛軸をお持ちの方へ|箱も必ず保管してください
この記事を読まれている方で箱付きの掛軸をお持ちの場合は、必ず箱も一緒に大切に保管してください。
箱は単なる入れ物ではなく、作品の価値を守る大切な一部です。
掛軸本体だけでなく、箱・鑑定証・付属書類も揃っていることで適正な査定額に繋がりやすくなります。
■福岡で掛軸の査定をご検討の方へ
丸奈アートでは、福岡を拠点に九州全域で掛軸をはじめとした美術品・骨董品の査定・買取を行っております。
無理にご売却をお勧めすることはありません。
まずは現在の価値を知ることから始めましょう。
箱書きがない掛軸でも、丁寧に確認しご説明いたします。
「美術品との最高の出会いと別れを」
そのお手伝いをさせていただければ幸いです。
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