【初めてでも大丈夫】額絵の簡易査定の依頼方法と流れ|福岡の鑑定士が解説

東京銀座で10年、美術品鑑定士として従事し、現在は福岡県内で美術商を営んでおります。
丸奈アートの奈良岡です。

前回の記事では、掛軸の査定の流れ・費用・依頼前の注意点をお伝えしました。
まだお読みでない方は、まずこちらをご覧いただくと今回の記事の理解がより深まります。


■前回の記事

【初めてでも安心】掛軸の簡易査定の依頼方法と流れ|福岡の鑑定士が分かりやすく解説



今回は、額絵の簡易査定の依頼方法と、その後の流れについて分かりやすくご説明します。

額絵は、作者・保存状態・サイズ・付属品の有無によって査定額が大きく変わるため、事前に伝える情報がとても重要です。

また、額絵にもさまざまな種類があります。

  • 日本画が額装された作品
  • 洋画(油彩・水彩・版画など)
  • 日本人作家による洋画
  • 海外作家による作品

この違いによって査定の見方も変わります。


■額絵の査定で鑑定士が知りたい4つの情報

額絵を査定する際に、鑑定士がまず確認したいポイントは以下の4つです。


① 作者名

作者名が分かれば、査定の流れが非常にスムーズになります。

日本画であれば、絵の下部分などに、

  • 落款(サイン)
  • 落款印(作者の印)

が入っていることが多いです。

洋画の場合も、画面の端や下部にサインが見られることがあります。

一方で、

  • 下絵
  • スケッチ作品
  • 知人への贈答作品

などは、サインがない場合もあります。

作家名が不明であっても査定依頼は可能です。
その際は、「作者不詳」としてご相談いただければ問題ありません。


② 共板・箱など付属品の有無

額作品は、掛軸ほど箱の有無が重要視されるわけではありません。

ただし、日本画をもともと掛軸として所有していたものを後から額装した場合、
箱書き部分を板に仕立てた共板(ともいた)が残っていることがあります。

共板がある場合は、作品の来歴や真贋判断の参考になることがありますので、ぜひお伝えください。


③ 保存状態

額絵の状態も査定額に大きく関わります。

以下の点をご確認ください。

  • ひび割れ
  • 絵具の剥落
  • シミ
  • 日焼け
  • 破れ
  • 折れ
  • 虫食い跡

また、額縁自体の傷みやガラスの破損がある場合も、あわせてお知らせいただけると査定しやすくなります。
状態が分かる写真を添付していただけると、より正確な査定につながります。


④ 作品のサイズ

作品サイズも評価額に関わる重要なポイントです。

絵の部分の号数が分かれば理想的ですが、分からない場合でも

  • 縦○cm
  • 横○cm

といったおおよその寸法で構いません。


■簡易査定の依頼方法

上記の内容を、お電話・メール・LINEなどで鑑定士へお伝えください。


■電話での簡易査定

お電話の場合は口頭でのご説明となるため、査定の精度はやや大まかになります。

ただし、

  • 入手経緯
  • 購入時期
  • 先代から受け継いだ背景

なども詳しくお話しいただけるため、状況によっては有効です。


■メール・LINEでの簡易査定

よりおすすめなのは、メールやLINEで作品画像を送っていただく方法です。

特に額絵は、

  • 作者名
  • 落款やサイン
  • 保存状態
  • 共板の有無

を画像で確認できると、査定精度が大きく上がります。


■作者不詳の額絵は画像送付がおすすめ

作者不詳の作品については、口頭だけでの説明では判断に限界があります。
そのため、できる限りメールまたはLINEで作品画像をお送りいただくことをおすすめします。
もし操作が難しい場合は、その旨をお気軽にご相談ください。


■その後の流れ(第2段階:現物査定)

ここまでが、第1段階の簡易査定です。
この段階で、おおよその評価額をお伝えすることができます。
その後、実際に売却をご検討される場合は、第2段階の現物査定へ進みます。


■現物査定の方法

現物査定には、主に2つの方法があります。

  • ご来店での対面査定
  • 出張査定

額作品の点数が多い場合や大型作品の場合は、出張査定の方が負担が少なくおすすめです。


■出張査定について

出張査定は、作品点数やエリアなどの条件によって承ることができない場合もあります。
条件は店舗や鑑定士によって異なりますので、事前にご相談いただくとスムーズです。


■現物査定後に分かること

現物査定では、正式な評価額のご提案に加えて、

  • 作品の市場価値
  • 保存状態
  • 真贋判断の補足
  • 売却時の注意点

など、より詳しいご説明を受けることができます。


■次回予告

次回は、陶器の査定依頼方法について詳しくご説明します。

作品の種類によって査定時に必要な情報は異なりますので、ぜひ続けてご覧ください。


■福岡で額絵の査定をご検討の方へ

丸奈アートは2026年3月にスタートしたばかりの小さな美術商ですが、
日本一お客様に寄り添える美術商を目指しております。

美術品や骨董品のご売却・査定でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

査定だけのご相談も可能です。
お客様の状況に合わせて、丁寧にご説明いたします。

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